今回はFROM U(フロムユー)の取り組みについてご紹介したいと思います。
FROM Uは現役の臨床心理士や大学教員と共に中小企業向けの産業カウンセリングを実施しようと始めたプロジェクトです。
まず、私達は訪問看護ステーションで働く看護師さんリハビリ職の方々を対象に実施することにしました。
訪問看護師の皆さんは、日々、利用者様のご自宅に伺ってケアを行っています。
その特殊な仕事に対してはコンサルテーションを行う事で、様々な課題が見えてきました。
例えば、小児疾患に関わるケースだと、保護者様との連携、またスクールカウンセラーとの連携が重要になる場面があります。
しかし実際には、保護者、学校、医療者の全てをうまく連携させることは簡単ではありません。
多職種の連携を実現するためには、職種の専門性を横断する役割を誰が担うのか?という問いを突き付けられます。
そこで私達は、まず心理職と医療職にお互いに役割を理解できる場を作る事から始めました。
現場の看護師さん達に、心理職の行っている臨床アプローチを学んでもらう勉強会を実施し興味を持ってもらう試みは沢山のいいね!を頂きました。また、産業カウンセラーとして職場のメンタルヘルスに関わる事で定期的な接点を作りました。
その中で、医療職の方々は心理職が実際何をやっているのだろう?というところで情報が止まっていることがわかりました。
精神科や児童精神科での勤務経験があれば、心理職との関わりがありますが、それ以外だと直接関わる機会が少ないのです。
いきいきSUN訪問看護リハビリステーションの中に、カウンセリングスペースを作っていただき、仕事の悩みだけでなく、福利厚生の一環として様々な相談に対応しています。
訪問看護ステーションの中に個別相談の窓口があるという事自体が、心理的安全を担保することに一役買っているのではないかと考えています。
この訪問看護ステーションはアウトドアな感じを意識されていて、事務所の中に緑が多いです。
カウンセリングルームに続く廊下はこんな感じです。
個人情報の観点から、スタッフさんの写真は載せることは控えますが、とても明るく活気のある職場だと思います。
色々な疾患を抱えて暮らす人達を支え続ける大変なお仕事なので、FROM Uの取り組みとしてこれからも支援させていただきます。